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「第4話 全てゼロ”0” サンフランシスコ時代」

ヒロコ・ベンダーホーフって、どんなプロ?  


「第3話 悔しさの下積み時代」はこちら


第4話 
「全てゼロ”0” サンフランシスコ時代」

ライセンス取得後、住み慣れたサンタバーバラから、日本人の多いサンフランシスコ近郊に移ることにしました。サンフランシスコは、日米のビジネスも盛んで、日本語でのレッスンに興味のあるアメリカ人にもリーチアウトができると思ったからです。
練習場も見つかりレッスンを始めると予想以上の反響でした。

サンノゼ市にもスクールをオープンし、テレビやラジオ、新聞、セミナーや講演会・・・。レッスン予約も半年先まで埋まっている状況で、下積み時代の経験がやっと形になり、毎日が充実していました。

t02200173_0493038713076639392サンフランシスコ・サンノゼでのゴルフ記事執筆

そんなある日、日本の家族から電話が入りました。
母が、脳溢血で倒れた! 
一瞬目の前が真っ白になりました。あんなに元気だった母が!? どうして?
幸い一命をとりとめたものの、自分で生計を立てていた母は自活はできません。姉もすでに嫁いでいる。母の仕事を手伝うとしたら…私しかいないのです。母の病状からして、長期間のサポートが必要でした。

どうしよう。長い下積みを経て、やっと掴んだ今なのに・・・それをまたゼロにするの!?
でも母親は世界で一人。どうしよう・・・。
迷うこと散々で、考え疲れで頭が痛くなりました。

迷いに迷っていたある日、運転中に信号待ちをしていた時の事です。
目の前の横断歩道を、老人がトボトボと杖を突いて横切って行くのが見えました。

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その老人の姿を見ながら、ふとある思いが浮かんできました。
あのご老人は、85歳くらいかしら。私がその歳になるのは、あと…50年後? 
その年になって、今を振り返ったらどう思うだろう

50年の中で1,2年なんてほんの僅かの時間だったのに、なんで〇〇をしなかったのだろう って、後悔するかな・・・。
今やらないで、後で自分が後悔する〇〇って・・・何だろう。

それは・・・きっと、家族・・・。

日本の家族が助けを求めている時に「仕事があったから」では絶対、後悔する。これは私にとって80歳になった時に「あの時、なぜ・・・」と感じるほど、重要なことなんだ。そう感じるなら、後悔しない道を選ぼう。

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アメリカでの仕事をたたみ、1997年初秋に主人と共に日本へ戻ってきました。それまでも定期的に一時帰国していたとはいえ、本格的に日本で暮らすのは実に13年ぶりでした。母はそれはもう喜んでくれ、それだけで十分でした。

でも、13年ぶりの日本での暮らしには、0から始める以上に厳しい現実が待っていたのです。

 

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