方向性に85%の影響を与える第一の要因って?
「ショットでスライスが出る…。」
そんな時、まず「軌道がアウトサイドインになっているから。」と思いませんか。
「クラブフェースがインパクトで開いているから。」という方もいらっしゃるかと思います。
確かにボールの方向性に影響を与える主な要因には、下記の2つがあります。
① インパクトでのクラブの軌道
② インパクトでのクラブフェースの向き
例えば、①のインパクトでのクラブの軌道の場合。
フェースがターゲットを向いていても、下図の赤線方向にクラブが振り抜かれた場合、ボールは右に行きますね。
②のクラブフェースの向きの場合は下記のようになります。
クラブの軌道が正しく描かれていてもインパクトでフェースがターゲット方向よりも右を向いていると、球は右に行きます。(下図青線はフェースの向き)
これまで方向性に最初に影響(Initial Direction)を与えるのは、クラブ軌道とされていました。
でも最近のデータによって、フェースの向きの方が影響が強いと分かったのです。しかも軌道が15%に対してフェースの向きは85%も影響をしているのだとか! (出典:Golf Science p121, Golf Tips)
あくまでも方向性に与える最初の影響ですが、このように影響の度合いが数値で表されるのは新しいな、と感じました。スポーツ科学の発展によって、スイング分析・解析の仕方も進化しているのですね。