ゴルフコースでラウンド中にクマが出没した時の対処

偉人から学ぶゴルフ哲学  

コース内へのクマの出没により、国内女子ゴルフツアーが開催日を中止したり無観客での開催となることが起きています。

『ラウンド中にクマが出没した時、どう行動をすべきか』
私達もそれを把握しておくことは、とても大切と感じます。

まず、ラウンド中にできるだけクマに遭遇しない為に、下記を注意してください。

・食品や甘い香りのするものをカートに放置しない
(クマの嗅覚は犬の6~8倍といわれています)

・茂みやヤブにボールを探しに行くのを避ける

・背後に気を付ける
(気が付いたらクマが後ろにいて、背後から狙われたケースが多いため)


実際にクマが出没した時は、自分と熊との距離によってとるべき行動が違ってきます。

(1)遠くにクマがいると気づいた場合
クマを見ながら、ゆっくりと後退します。

クマは逃走するものを追いかける傾向があります。
そのため、背中を見せて逃げ出したり、走って逃げるのは絶対にだめです。

(2)50mほどに熊がいると気づいた場合
この距離だと追いかけられたら逃げられません。
(熊が走るスピードは時速50㎞、1秒間で約13mの速さだそうです。)

この場合は『自分の姿を大きく見せて、熊に逃げてもらうような行動』をとります。
というのも、クマは自分より大きなクマを怖がる傾向があるからです。

実話ですが、昔、あるおばあさんが掃除で使う熊手を振って軽傷ですんだそうです。
そのクマにとって、熊手が自分より大きなクマに見えたのでしょう。

ですので、ゴルフの日傘を持っていたらそれを開いたり、ジャケットを大きく広げて頭の上に掲げて、自分をより大きくみせる。

その場に複数人いたら皆で固まって行うと、一人でするよりもずっと大きな姿を熊に印象づけることができます。

再度の注意になりますが、背中を見せて逃げ出すのは絶対にダメです。

(3)万が一、クマが襲ってきた時
地面にうつ伏せになり、両腕で頭と頸部(首)を覆います。
この”防御姿勢”が、とても大切です。

両腕で頭と首は致命傷になりやすいため、そこを両腕で覆うのです。
うつ伏せになることで、顔面や腹部も守れます。

背中は骨や筋肉もあり大きな血管もあまりないため、その姿勢が重症化しにくくしてくれるそうです。

事実、ある地域でのクマ被害者70名中、上述の防御姿勢がとれた7名は全員軽傷だったそうです。

(4)熊対策グッズに関して
熊撃退スプレー:撃退に効果的です。
クマの弱点は顔なので、5mくらいから顔を狙って噴射すると即効性があります。

ですが、風向きに注意をしないと、自分にかかってきます。(スプレーには相当強い唐辛子エキスが入っています)
また腰に携帯するなどをして直ぐに取り出せるようにしておかないと、いざという時に役に立ちません。

熊鈴:人間の存在を知らせるのに効果的です。
熊鈴以外でも大声で話したり、歌を歌ったり、ラジオをかけることも、人間がいることを知らせるのも効果があります。


「クマが出没したらどうしよう…」ではなく、「出没したら、こうして命を守る」
そこを把握している事が、とても大切です。

万が一の時のために、是非上述を役立てて下さいね。

ヒロコ・ベンダーホーフ
(アメリカ女子プロゴルフ協会 A級インストラクター)

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