「なぜ」「どうして」「どうしたら」の疑問に、スポーツ科学に基づいたUS LPGAメソッドで丁寧に分析、一人ひとりの体の可動域を元に改善指導を致します。お申込みは、お問合せフォーム又はお電話でどうぞ。
「ドライバーの飛距離を出したい。」ジュニアゴルファー I君(13歳)
レッスンリクエスト
・「ドライバーの飛距離をもっと出したい。」
13歳のジュニアゴルファー、I君からのレッスンリクエストでした。
I君はハンドボールの経験もお持ちでしたので、是非その動きを効果的なゴルフスイング改善に活かしていきたいと思いました。
スイング分析
I君の長所は、柔軟性から生まれる肩の捻転の良さです。トップポジションでは十分な捻転が作り出されていて、本当に素晴らしいと思いました。
でも…
トップポジションで右足がしっかりとしておらず、”重心の蓄積”が正しく行われていませんでした。
それが下半身からの捻り戻しの勢いを弱め、フォローで右足に重心が残ったスイングになっていました。球に伝えられたはずの勢いがまだ右足に残っていたのですね。これが飛距離に影響をしていました。
指導内容
I君には自宅ドリルで、正しい捻転の仕方や蓄積の仕方を取り組んで頂きました。 テークバックで左腰が沈みがちだったことが右足のしっかり感にも影響を与えていたため、”腰を平行に捻るイメージ”で、取り組んでもらいました。
こちらが取り組み後の画像です。中央の画像を比較すると、捻転がしっかりと右足に蓄積されるようになったのが分かります。この改善によって、捻り戻しも軸を中心に行えるようになりました。
取り組みの結果
I君の長所である上半身の捻転が右足で受け止められ、しっかりとしたトップポジションへと変わっていきました。下半身の安定は、オーバースイング(下画像シャフト部分)にも良い影響を与えているのが分かります。
フォローポジションでは右足に重心が残り、左腰が引けていた(左画像の赤色斜線部分)のが、左足に重心が移り球に勢いを伝えていくスイングへと変わりました。力強さを感じるスイングです。
スターティングホールの取り組み方や競技会のコース戦略など、色々な質問を用意してレッスンに臨んでくれるI君。その熱心さは、指導をしていて本当に嬉しくなります。
学業の合間を縫ってゴルフに取り組むI君を温かく見守って下さるご家族の元、13歳から18歳までの多感なジュニアゴルファーの時期を、I君がどのような経験を積み、変化していくのか。I君の成長が今後益々楽しみです。
《上達のポイント》
飛距離には、テークバックの捻転は大切ですが、捻転によって生まれる重心移動を正しく蓄積すること。この”重心蓄積”はとても大切です。ラウンド中に疲れてくると、誰でも右足がグラグラしがちになりますが、少しでも右足が甘くなったら「 いつもと重心を蓄積する感覚が違う。」と直ぐに気付けるくらい、丁寧に取り組まれて下さい。18ホールを通して安定した飛距離を生み出す事ができますよ。