「なぜ」「どうして」「どうしたら」の疑問に、スポーツ科学に基づいたUS LPGAメソッドで丁寧に分析、一人ひとりの体の可動域を元に改善指導を致します。お申込みは、お問合せフォーム又はお電話でどうぞ。
「50肩で可動域が限られている。スライスと球の上りを直したい。」2か月のご受講後ベストスコア99→92に更新、コンペ優勝(T様 男性ゴルフ歴1年)
レッスンリクエスト
「球が散らばるため仲間から”ブーメラン男”と呼ばれることも…。ドライバーショットでスライスでたり、球がボールが高く上がない。何とか方向性を改善して気持ちよくラウンドをしたい。」
五十肩をなさったご経験があるT様からのレッスンリクエストでした。
2ヶ月後に開催されるコンペに向けてのご受講でもありました。
スイング分析
T様は昔痛められた肩に負担にならないような手の上げ具合にされ、その分をコックで上手に補われていらっしゃいました。左腕を必要以上に曲げず大きなスイングアークを描こうとされている点も素晴らしいと思いました。
ただ、ダウンスイングの軌道がアウトサイドインになっていました。
これがインパクトで球をこすって右方向に、フェースが閉じていたら左へ、といった方向性の不安定さを生み出していたのです。
インパクトからフォローでは、左足が引け上半身が伸び上がりがちでした。これが球が高く上がらない原因でもありました。
左肩は捻転しているのに、適切な重心蓄積がされていなかったのです。T様の素振りには「手と体の連動」があり、正しいスイングイメージはお持ちだったのですが、重心蓄積がなかったために、それが再現できなかったのですね。
スイング改善への取組み
まず、右ひざを伸ばさず、曲げ具合をできるだけ保つようドリルを使ってご指導しました。その上に正しい捻転の仕方をつけていきました。
右図はレッスン前と後のトップポジションです。上半身の捻転による重心移動を、しっかりと右足で受け止めているのが分かります。
次にインパクトからフォローにかけて、いわゆる”ビジネスゾーン”の強化をしました。昔50肩をなさったT様には上半身に負担が少ないスイングになるよう指導をさせて頂きました。右画面をご覧になると、左足にしっかりと重心が移っているのが分かりますね。この動きが軌道の安定性を生み出しました。
2ヶ月後のコンペに備えたもう一つの取組み
2ヶ月後のコンペに備え、1クラブレングスのパットも強化していきました。T様のストロークの良さが球に伝わるよう、振り幅を調整しました。
取り組みの成果
インパクトからフォローにかけてインサイドアウトの軌道に変化し、ドライバーならではの弾道が生み出せるようになりました。
色々な課題をコツコツと取り組んで下さったT様。そのご努力が目標にされていたコンペでの優勝、そしてベストスコア更新(99→92)を実現なさりました。
《ゴルフ上達へのワンポイント》
「昔、50肩をしたことがある・・・」という方は多いのではないでしょうか。今はもう痛くない。と思っていても、以前と同じ体の可動域とは限りません。レッスンをお受けになる際は、どの位の可動域なら違和感なく身体を動かせるかをプロにしっかりと伝えて下さい。体に負担のないスイングはコースで再現性のあるショットを生み出し、スコアをまとめるのに大いに役立ってくれます。長くゴルフを楽しむためにも、とても大切です。